
四万温泉とは?東京からのアクセスと温泉地の魅力
群馬県吾妻郡中之条町に位置する「四万温泉(しまおんせん)」は、四万川沿いに広がる静かな温泉地です。「四万(よんまん)の病に効く湯」とも言われ、古くから湯治場として知られてきました。近年では、ノスタルジックな町並みと自然豊かな環境、そして多彩な宿泊施設により、観光客からも高い人気を集めています。
東京からのアクセスも良好で、JR上野駅から特急草津号で中之条駅まで約2時間。そこからはバスで約40分で到着します。車の場合でも、関越自動車道「渋川伊香保IC」から国道353号を経由し、約90分のドライブで行けるため、週末の小旅行にもぴったりの場所です。
四万温泉の魅力:源泉の種類と効能
四万温泉には、複数の源泉があり、泉質は主に「ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉」です。無色透明でクセが少なく、肌に優しい「美肌の湯」としても評判です。筋肉痛や神経痛、冷え性、疲労回復など幅広い効能があり、誰にでも親しまれる温泉と言えるでしょう。
源泉かけ流しの温泉を楽しめる旅館も多く、体の芯から温まることができます。静かな山間に位置しているため、都会の喧騒を忘れて心からリラックスできるのも魅力です。
周辺の観光スポット:自然とアクティビティを満喫
四万温泉を訪れたら、ぜひ立ち寄りたいのが「四万湖」と「奥四万湖」です。特に奥四万湖はその美しいエメラルドグリーンの水面が印象的で、四季折々で異なる表情を見せてくれます。カヌー体験も可能で、湖上からの風景は格別です。
また、周辺には「中之条ダム」や「日向見薬師堂(ひなたみやくしどう)」といった歴史ある建築物も点在し、自然と文化の両方を楽しめるエリアです。春や秋にはトレッキングもおすすめで、初心者でも気軽に歩けるコースが揃っています。

四万温泉のグルメ:そばと地酒を堪能
温泉地に来たら楽しみたいのが、地元の食材を使った料理。四万温泉周辺では、群馬県産のそば粉を使った手打ちそばが人気です。香り高く、コシのあるそばは多くの観光客を魅了しています。
さらに、日本酒好きにはたまらない地酒も豊富に揃っています。「浅間酒造」などの地元蔵元が作る日本酒は、料理との相性も抜群。筆者が飲んだ「奇跡の軌跡」はフルーティーで甘口、初心者でも飲みやすい味わいでした。
旅館の夕食や地元の居酒屋で味わってみると、旅の満足度が一層高まります。
実際に泊まってみた!「四万温泉 鹿覗きの湯 つるや」体験記
四万温泉の中でも特におすすめしたいのが、「四万温泉 鹿覗きの湯 つるや」です。筆者は2025年春に「桜」という部屋に宿泊しました。
露天風呂付きの贅沢な客室
この「桜」の部屋には、専用の露天風呂がついており、チェックインしてすぐに温泉を独り占めできます。眼前に広がる山の景色を眺めながら、湯に浸かる贅沢な時間は格別です。源泉かけ流しのため、いつでも新鮮なお湯を楽しめるのも大きな魅力。

部屋食と貸切風呂でプライベート感満点
食事は朝夕ともに部屋食で、地元の食材をふんだんに使った会席料理をゆっくり楽しめます。群馬名物のこんにゃくや地元野菜、上州牛など、素材の味を生かした料理が印象的でした。
筆者は魚介アレルギーがあるため、事前に相談したところ、出汁からすべて別メニューに変更してもらう特別対応(追加料金5,500円)を受けることができ、非常に安心して食事を楽しめました。
館内には4つの貸切施設があり、うち2つは温泉(室内風呂と露天風呂)、残りの2つは岩盤浴とサウナです。貸切風呂は23時まで、翌朝は6時から11時まで利用可能で、プライベート空間を堪能できます。

薬王寺の静寂と旅の祈り
つるやの敷地内には、歴史ある「薬王寺」がひっそりと佇んでいます。昭和初期、病を癒すために訪れた僧侶が湯治の後に建立した寺で、無病息災の願いを込めて多くの人々に親しまれてきました。お守りや御神籤も用意されており、旅の安全や健康を祈願する場として、心を落ち着けることができます。
まとめ:四万温泉で癒やしと贅沢を堪能しよう
四万温泉は、東京からアクセスしやすく、豊富な源泉と自然に囲まれた癒やしの空間です。四万湖や奥四万湖でのカヌー、トレッキングといった自然アクティビティも魅力のひとつ。
そして、旅の仕上げには「鹿覗きの湯 つるや」のような上質な旅館に泊まり、露天風呂付きの部屋でゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。日常を忘れ、心も体もリフレッシュできる旅になること間違いありません。
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