マレーシアに移住すると税金はどうなる? 日本との差やお得なところを元長期滞在者が解説します

はじめましてぽとすぃです。
最近、移住したい国1位に君臨し続けているマレーシアですが、その大きな要因としてビザがとりやすいこと、物価が安いこと、そして税金が低いことが良く挙げられています。
そこで、一昨年から去年にかけて1年間マレーシア働きながら住んでいた私が、マレーシアの税金についてまとめましたのでぜひ、参考にしてくださいね。

マレーシアの税金が安い理由

そもそもなぜマレーシアは税金が日本よりも安いのか、その理由が気になりませんか。
少し調べれば、答えはすぐにわかりました。
マレーシアでは石油や天然ガスが採れる資源国なのですが、現在でも国家予算のなんと約半分をマレーシア石油公社(ペトロナス)の税収と配当でまかなっているようです。
ですので、各種の税金をたくさん取らなくても国をやっていけるのです。

マレーシアと日本の税金差

では、マレーシアの税金は日本よりも安いと言われていますが、実際にはどれくらいなのかわかりませんよね。
そこで、感覚的に何となくわかるように以下に表を用意しましたので、参考までに見て頂ければイメージが沸くかと思います。

上記の表でもマレーシアの税金が日本よりもかなり安いことが理解できると思います。
次項からそれぞれの税金についてもう少し詳しく解説していきます。
また、マレーシアへの移住や日常生活についての費用をまとめた記事がありますので、気になる方はそちらも併せて読んでくださいね。

マレーシア移住の費用について

マレーシア、ボルネオ島の離島

各種マレーシアの税金

消費税

基本的にマレーシアに消費税は存在しませんが、ほとんど同じ税金でサービス税があります。
たとえば、ホテルやレストランあるいは弁護士や会計士などのプロフェッショナルなサービスを受けた際に6%の税金が発生します。

住民税

マレーシアには、住民税がなんと無いんです。
日本では結構取られるので、生活を圧迫されますよね。
私たちが日本からマレーシアに移住する際に日本の住民票を抜くことで、日本での住民税が発生しなくなります。
以外とこれだけでもかなりの節約になります。

固定資産税

マレーシアにおいても日本と同じで、使用目的によって都市、住宅地、商業用地などで税率は変化します。た
だ、上記の表にあるように一般的な100平米のコンドミニアムを所有していた場合の固定資産税は年間27,000円程度なので日本と比べれば破格です。
さらに日本では物件の価値はここ数年、下落傾向にありますがマレーシアではどんどん経済が発展途中なので上昇傾向にあります。
上手くいけば、資産価値が上昇する可能性もあるのでおすすめです。

マレーシアのコンドミニアムのプール

相続税

マレーシアには相続税はありません。
ついでに贈与税も無いので驚きです。
しかし、表にも記載した通り、相続する側もさせる側もマレーシアに10年以上すんでいる場合でどちらかが日本またはマレーシア以外に住んでいると相続税が発生するので気を付けてください。

所得税

日本と同じ累進課税制ですが、税率が日本よりも低いです。
気を付けていただきたいのが、マレーシアに移ってすぐの所得税についてです。
これがややこしくて1年間に182日以上マレーシアに滞在している場合は翌年の所得税が下がりますが、この基準を満たしていないと非居住者と見なされて最大税率の26%が課税されてしまいます。
また、この基準を満たした場合は、前年度の払いすぎた所得税も申請すれば返還されますので、めんどくさいですが必ず申請しましょう。

マレーシア、ペナン島の植物園

法人税

法人税は唯一日本よりも最高税率は高くなっています。
しかし、500,000RM以下の場合は20%になります。(大体1,350万円)
さらに、ラブアン法人と呼ばれるマレーシアの起業の仕方をすれば3%か定額20,000RMの課税を選択することができます。
ですので、自分にあった方法にすれば法人税も日本よりも抑えることができます。

株主配当

株主配当に対する税金は日本ではどのように支払うかによって税率が変化しますが、収入がかなり多く源泉徴収にした場合は最高税率が45%になってしまいます。
一方、マレーシアでは、はじめから0%なので特に何も考える心配がありません。

まとめ

マレーシアの税金について日本と比較しながら見てきましたがいかがだったでしょうか。
細かく見ても、それぞれの税金について全てにおいてマレーシアの方が低くなっていることがわかります。
ですが、これは直近のデータであって、今後どのように変化していくのかはわかりません。
マレーシアは発展途上国として、近年急速に経済が発展している国です。
今後もある程度の成長は期待できますが、安定を優先したいのなら日本なのかも知れません。
また、資産を全てマレーシアに移さずに一部は日本に残しておいてもイイかもしれません。
この機会にぜひ、海外移住や資産について考えてみてはいかがでしょうか。

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