はじめましてぽとしぃです。
去年の8月から道端で運命的な出会いをして捕まえたアマガエルを飼っており、生餌に悩まされていきました。
同じように爬虫類や両生類を飼っている人や飼おうとしている人は生餌が最大の課題になると思います。
そこで、幅広く生餌として使えるトリニドショウジョウバエについてご紹介したいと思います。トリニドショウジョウバエは一度購入すれば、自家繁殖も可能ですのでコスパの良い生餌です。
本記事では、購入方法から繁殖させる方法、生餌としてあげる時の注意点などを解説します。
トリニドショウジョウバエとはどんなハエか
トリニドショウジョウバエは体長2 mmほどの黒く、お腹の部分が縞模様になっています。
体長が小さいため、ヤドクガエルなどの小型のカエルや、オタマジャクシからカエルに変態してすぐの小さなカエルのエサに適しています。
それ以上の大きさの個体に与える場合は、主食ではなく、ストックしておいて主食の食いつきが悪い時などに与えると食べてくれます。
トリニドショウジョウバエには、フライトレスとウイングレスの個体が販売されており、扱いが非常に楽です。
フライトレスは羽は生えているけど飛べない種類で、ウイングレスは羽自体がない種類になります。
個人的には羽があった方がピンセットなどでつかみやすいのでフライトレスがおススメです。
また、トリニドショウジョウバエを検索すると、キイロショウジョウバエも良く出てきますが、違いは個体の大きさで、キイロショウジョウバエは約1~2 mmとさらに体長が小さいです。
トリニドショウジョウバエの購入方法
通販サイトで普通に購入することが出来ます。
Amazonや楽天などの大手通販サイトでも売っていますので、いつでもすぐに購入できます。
Amazonを例にするとプラスチックのカップに40~50匹ほど入って、890円(一例です)ほどで販売されています。
また、培地が入っているものだとそのまま放置していても、2~3世代ほどは勝手に増えてくれます。
培地がだんだんと黒っぽくなってくると栄養がなくなり、幼虫が増えられなくなります。
そうなる前に新しい培地を購入して、カップにハエ20匹程度と入れてあげればまたそこから繁殖します。
参考までにトリニドショウジョウバエの購入ページを以下に貼っておきますので、興味がある人は一度見てみてください。
(生餌)トリニドショウジョウバエ(フライトレス)(1本分) 小型カエル サラマンダー 餌 エサ 沖縄・離島不可 タイム便・航空便不可
トリニドショウジョウバエの繁殖方法
トリニドショウジョウバエは簡単に自家繁殖できるのが、大きなメリットです。
一度購入すればほぼ永久的に増やし続けられますので、培地やカップ、足場を購入するだけで常にストックできます。
むしろ、大量に増やして販売することも可能です。
それでは繁殖の方法について詳しく説明します。
トリニドショウジョウバエの繁殖に必要なもの
まずは必要になるものを以下にリストアップします。
・入れ物(プラスチックのカップや2Lのペットボトルで代用も可能)
・培地(自作も出来ますが、市販品を購入することをおススメします)
・足場(ハエの休憩できる場所が必要ですモクパッキンという名前で売られています)
・ハエ(生体)
ショウジョウバエ 繁殖培地 500g
モクパッキン 100g【ショウジョウバエの足場】
トリニドショウジョウバエの繁殖の手順
・まず、カップの底面が一面見えなくなる程度の培地をカップに入れます。
※薄くて大丈夫です。培地を購入すると計量カップが付いていますので、計量カップで培養するカップの底面に一様になるようにまいて下さい。この後、水を入れると培地が膨らみますので、薄くしてください。
・購入した培地に記載された量の熱湯を加えます。これも出来るだけ底面に均等になるように熱湯を入れます。
※培地の表面が粉っぽくなくなっていればOKです。水分が多すぎるとネチャネチャになってハエが培地で身動き取れずに死んでしまいます。
・培地が冷めるまで待ちます。
※人肌くらいまで冷めればOKです。それ以上暑いと、入れたハエが熱さで死んでしまいます。
・足場となるものを入れます。
・ハエを数十匹入れます。
※入れるハエの数は、カップの大きさによります。販売されているものを参考にすると、900 ccカップに40~50匹入っているので、これの半分~70%くらいを目安に加えれば良いです。
・2週間~20日間待つと、その間に幼虫が増え始めて、その後サナギになって生体のハエが増え始めます。
※ハエも生きており息が出来ないと酸欠で死んでしまいますので、容器のフタにたくさん穴をあけるか、容器のフタをくりぬいて目の細かいメッシュなどを張るのもいいです。
私はフタをくりぬいて台所の三角コーナー用のネットを張って通気ができるようにしています。
トリニドショウジョウバエの繁殖させるときの適した条件
温度:20~25度
湿度:30~70%前後
推奨培地:レパシースーパーフード
※この培地はペットショップなどでもハエを繁殖させるために使用されています。
でも、ちょっと高いですよね。私はたまたま見つけた別の培地で代用していますが、今のところ問題なく増えていますので下の載せておきます。
ショウジョウバエ 繁殖培地 500g
トリニドショウジョウバエをエサとして与えるときの注意点
他の生餌でもそうですが、どうしてもカルシウムが不足してしまいます。
そのため、トリニドショウジョウバエを与えるときはカルシウムサプリをまぶしてから与えるようにしてください。
「えっ、めんどくさいし、買わないといけない」と思うかもしれませんが、カルシウムサプリ自体は非常に安いです。
しかも、小さい器などに入れておいて、トリニドショウジョウバエをその器に一旦入れてから与えるだけですのでそんなに面倒でもありません。
それよりも飼っているペットが、病気になってしまう方がお金も時間もかかりますし、かわいそうなので与えてあげてください。
エサの与え方については別の記事で解説していますので、興味がある人は見てくださいね。
GEX EXOTERRA カルシウム PT1815 粉末カルシウム 90g
【検証結果】アマガエルのエサは何が最適? 生餌の紹介から人口飼料への変え方も解説
トリニドショウジョウバエを販売する方法
私は過去にヤフオクで販売をしたことがあったため、ヤフオクをおススメします。
ヤフオクでは生き物も取り扱いができるため素人が簡単に販売をすることが出来ます。
素人が直接販売するとお金の問題などが生じたときに厄介なので、ヤフオクなどの販売プラットフォームを利用するのが無難です。
しかし、どうしても手数料として10%ほどヤフーに取られてしまいます。
手数料をどうしても取られたくないと言う人は、ツイッターやインスタグラム、ブログなどを利用して直接販売に挑戦してもイイかもしれません。
普段、繁殖させているプラスチックのカップを適当な箱などに入れて、倒れないように紙などをクシャクシャにして詰めて送ればOKです。
販売するときは、カップに培地が少し入っている状態の方が購入者に優しいと思います。
自家繁殖をする気が無い人でも、少しの培地が入っていれば少しは増えてくれますので。
また、冬場に送る場合は寒さで死んでしまうことがありますのでカイロなどを入れて送ると死着率が減りますよ。
繁殖するときのカップは何でもよくて100均でいくつか入っているものを購入しても良いですし、例えばスタバの飲み終わったカップでも繁殖させることは出来ます。
まとめ
小型の爬虫類や両生類のエサにうってつけのトリニドショウジョウバエについてご説明しました。
はじめは「なんでペットのためにハエを飼わないといけないんだ」と思われるかもしれませんが、慣れてしまえば楽なのでとてもおススメです。
はじめに一度だけ生体のトリニドショウジョウバエを購入すれば、あとは培地と入れ物と足場を用意すれば半永久的に増やし続けることが出来ます。
しかも、販売せずに家で自分のペットに与えるだけなら入れ物も100均や2Lのペットボトルを使用したり、足場も家にあるもので代用しても問題ありません。
注意点は培地の水分を多くし過ぎないことと冬場はある程度寒くないところにあいてあげることです。
ペットにいつも同じ生餌をあげていると飽きられてしまいますので、そんなときにストックとして与えてあげれば喜んで食べてくれます。
アマガエルの飼い方の本を書きました
私は1年間アマガエルを飼って、越冬も経験しました。
飼い始めの頃はネットで検索したり、実際にイロイロなエサを捕まえてきて試しにあげてみたりと試行錯誤を繰り返しました。
今では、ほとんど人口飼料を与えるだけでたまにご褒美や機嫌が悪い時、また自然でエサが簡単に取れるときのみ生餌を与えています。
他にもケージの環境などちょっとしたコツがあります。
そういったアマガエル飼育のノウハウを一冊の本にまとめました。
Amazon Kindleの本で販売しており、Kindle Unlimitedの人なら無料でダウンロードしてお読みいただけますので、ぜひ一度手に取って読んでみてくださいね。
初心者のためのアマガエルの飼い方完全マニュアル: 初めてでも迷わない
コメント