「イエアメガエルって、初心者でも飼える?」
「ケージや温度は、アマガエルと同じでいいの?」
ころんとした丸い体と、おっとりした顔が人気のイエアメガエル。ペットショップや爬虫類のイベントでもよく見かける、ペットとして定番の樹上性のカエルです。
私はイエアメガエルを飼っています。以前は、家の近所で捕まえたニホンアマガエルも飼っていました。イエアメガエルは同じ「木の上で暮らすカエル」の仲間ですが、体の大きさや、冬に保温が必要な点など、アマガエルとはちがうところも多いカエルです。
この記事では、イエアメガエルを飼いたい人に向けて、どんなカエルか、ケージとレイアウト、温度・湿度、餌、さわり方や病気の注意点までまとめます。
この記事でわかること
- イエアメガエルの特徴と寿命
- ニホンアマガエルとのちがい
- ケージの大きさとレイアウト
- 温度・湿度の目安と保温の方法
- 餌の種類・回数とカルシウムのおぎない方
- さわり方と、気をつけたい病気
イエアメガエルはどんなカエル?
- 原産地:オーストラリアの北部・東部とニューギニア
- くらし方:木の上で暮らす樹上性のカエル
- 大きさ:大人で7〜11cmくらい。メスのほうが大きくなる
- 寿命:飼育下で10〜16年くらいが多く、20年以上生きた記録もある
- 性格:おっとりしていて、カエルの中では人になれやすいといわれる
いちばん気をつけたいのは寿命です。イエアメガエルは10年以上生きることが多い、長生きのカエルです。小さなベビーを買ったら、10年、20年のおつき合いになるつもりで迎えましょう。
今ペットとして売られているのは、ほとんどが飼育下で生まれた個体(CB)です。体の色は緑のほかに、青っぽい色など色のちがうタイプも売られています。
ニホンアマガエルとのちがい
アマガエルとイエアメガエルの両方を飼ってきた私から見て、とくにちがうのは次の3つです。
- 大きさ:ニホンアマガエルは3〜4cmくらい。イエアメガエルは大人になると7〜11cmと、ひとまわりもふたまわりも大きい
- 冬:ニホンアマガエルは冬眠させることもできるが、暖かい地域のイエアメガエルは冬眠させず、一年中保温する
- 手に入れ方:ニホンアマガエルは自分で捕まえられるが、イエアメガエルはペットショップや爬虫類のイベントで買う
アマガエルの飼い方は、こちらの記事でまとめています。飼育の基本は共通するところも多いので、あわせて参考にしてください。
うちのイエアメガエルは、2024年5月21日から飼っています。よく鳴くのでオスです。大きさは手のひらくらいで、人工の練り餌にとてもよく食いつきます。
イエアメガエルの値段と、買う場所
イエアメガエルは、爬虫類・両生類をあつかうペットショップや、爬虫類のイベントで買えます。値段は、大きさや色のタイプ、お店によって変わります。
買うときは、次の点を確認しましょう。
- 手足や体がやせすぎていないか(骨が浮き出ていないか)
- 皮ふに傷や、赤くなっているところがないか
- 目がぱっちり開いていて、動きに元気があるか
- お店でどんな餌を食べているか(同じ餌から始めると安心)
ケージの選び方とレイアウト
ケージは「高さ」のあるものを
イエアメガエルは木の上で暮らすので、床の広さよりも高さのあるケージが向いています。
海外の飼育ガイドでは、大人1匹で約110L(高さ60cmくらい)以上の縦長のケージをすすめるものもあります。小さなベビーのうちは小さめのケージで、餌を見つけやすくしてあげて、成長に合わせて大きくしていくと飼いやすいです。
カエルは「湿度は高いけれど、風通しのいい場所」を好みます。フタが網になっているものや、前が開いて世話がしやすいものが使いやすいです。
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レイアウト
- 床材:湿り気を保てるもの(ヤシガラ系の床材、ソイルなど)。水びたしにはしない
- 登り木・植物:体重をかけても折れない太さのもの。ぶら下がったり、休んだりする場所になる
- 水入れ:体がつかれるくらいの大きさで、浅いもの
- かくれ場所:葉っぱのかげやコルクなど、落ちつける場所
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ケージの種類や、カエルのタイプ別の環境は、こちらの記事でもくわしく書いています。
カエルを飼いたい人へ 種類別のケージや飼育環境について解説します
温度・湿度の目安
- 昼:24〜29℃くらい
- 夜:少し下げて21〜24℃くらい
- 湿度:60〜70%くらい
20℃を下回ると、食欲や消化する力が落ちてしまいます。日本の冬は、暖房のない部屋だと夜にかなり冷えるので、保温は必須です。
温度と湿度は、ケージの中に温湿度計を置いて毎日確認しましょう。
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保温の方法
ケージの底や側面の一部にパネルヒーターを貼り、温かい場所とすずしい場所を作るのが基本です。ケージ全体を温めすぎないことがポイントです。
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冬の寒い時期は、ケージの上に取り付ける遠赤外線ヒーターや、部屋のエアコンも組み合わせます。温めすぎを防ぐため、サーモスタットがあると安心です。
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以前飼っていたアマガエルのケージでは、パネルヒーターと遠赤外線ヒーターの「暖突」を組み合わせて冬を越させていました。今のイエアメガエルも、冬はパネルヒーターと遠赤外線ヒーターの「暖突」で保温しています。カエルの冬の保温については、こちらの記事でまとめています。
カエルの冬の飼い方|ツノガエルは保温が必須、アマガエルは冬眠も?種類別の温度と保温のコツ
湿度の保ち方
1日1回くらい霧吹きをして、床材が軽く湿っている状態を保ちます。ただし、ずっとジメジメして空気がこもると、カビや体調不良の原因になるので、風通しも大切です。冬は暖房で乾燥しやすいので、床材が乾いていないか毎日さわって確認しましょう。
ライトは必要?
カエルにライトが必要かどうかは、飼育ガイドによって意見が分かれます。ライトがなくても飼えるという意見もありますが、弱い紫外線ライトをすすめるガイドもあります。どちらにしても、照明をつけるなら1日12時間くらいにして、昼と夜のリズムを作ってあげましょう。
餌の種類と、あげる回数
主食はコオロギなどの生きた虫
イエアメガエルは肉食で、動く虫を食べます。主食によく使われるのは、コオロギやデュビアなどのゴキブリの仲間です。
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デュビアは自分で増やすこともできます。餌代を節約したい人は、こちらの記事も参考にしてください。
デュビアの繁殖方法|爬虫類の餌代を節約する自家繁殖の始め方と失敗しないコツ
回数と量の目安
- 子ども:毎日〜1日おき
- 大人:週に2〜3回
- 量:10〜15分で食べきれるくらい
イエアメガエルはよく食べるカエルですが、あげすぎると太りすぎ(肥満)になりやすいので注意しましょう。大人になったら、回数を減らして体型を見ながら調整します。
カルシウムをおぎなう
虫だけだとカルシウムが足りなくなるので、餌の虫にカルシウムのパウダーをまぶしてからあげます。目安は、子どもで週2回、大人で週1回くらいです。
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人工の餌に慣らす方法や、アマガエルで試した餌の結果は、こちらの記事で書いています。
【検証結果】アマガエルのエサは何が最適? 生餌の紹介から人口飼料への変え方も解説
水の替え方と、毎日のお世話
- 水入れの水は毎日替える(水道水はカルキを抜いてから使う)
- フンを見つけたら取りのぞく
- 霧吹きで湿度を保つ
- 温度・湿度を確認する
カエルは皮ふから水を吸うので、水がよごれていると体調をくずす原因になります。水入れの水は毎日新しくするのが基本です。
さわり方の注意
イエアメガエルは、カエルの中では人の手になれやすいといわれますが、さわるのは最小限にしましょう。カエルの皮ふはとてもデリケートです。
- さわる前に手を洗い、石けんやハンドクリームが残っていない状態にする
- 手をぬらしてから、やさしく持つ
- さわったあとも、自分の手をよく洗う
気をつけたい病気
- 肥満:餌のあげすぎで太りすぎる
- 骨の病気:カルシウム不足で骨が弱くなる
- 皮ふの病気:不衛生な環境や、乾燥・蒸れが原因になる
- レッドレッグ:おなかや足が赤くなる感染症
餌を食べない、やせてきた、皮ふの色がおかしい、などの変化に気づいたら、早めに両生類を診てもらえる動物病院に相談しましょう。いざというときのために、近くで両生類を診てもらえる病院を前もって探しておくと安心です。
旅行などで家を空けるときの預け先も、考えておきましょう。爬虫類・両生類を預けられるペットホテルについては、こちらの記事で書いています。
成田空港近くで爬虫類・両生類専門のペットホテルを開業します【リクガメも安心して預けられる場所】
そろえるものリスト
- 縦長のケージ(フタが網のもの、前が開くもの)
- 床材・登り木・植物・かくれ場所
- 水入れ(浅くて大きめ)
- パネルヒーター・サーモスタット(冬は遠赤外線ヒーターも)
- 温湿度計
- 霧吹き
- 餌の虫と、カルシウムのパウダー
まとめ
- イエアメガエルはオーストラリアなどの暖かい地域の樹上性のカエル。大人で7〜11cm、10年以上生きることが多い
- ケージは高さのあるものを選び、登り木と大きめの浅い水入れを入れる
- 温度は昼24〜29℃・夜21〜24℃、湿度は60〜70%が目安。冬は冬眠させずに保温する
- 餌はコオロギやデュビア。大人は週2〜3回で、あげすぎに注意。カルシウムもおぎなう
- 水は毎日替え、さわるのは最小限に
カエルの冬の飼い方や、アマガエルの飼い方もあわせてどうぞ。
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