アマガエルの冬の飼育方法を解説 暖の取り方や注意点の例を紹介

はじめましてぽとしぃです。
2021年の8月から家の近所でアマガエルを捕まえて、かれこれ半年弱飼っています。アマガエルは季節でいうと、秋に良く見かけます。
ただ、秋から買い始めるとまだ飼育に慣れていない状態でいきなりアマガエル飼育の難関である冬がやってきます。
私もまさにそうでしたが、はじめて飼うアマガエルにアタフタしながら冬を迎え、気温が下がり過ぎるのは良くないことぐらいしか知りませんでした。
しかし、イロイロ調べたり試行錯誤することで安定したアマガエルの環境を整えることが出来るようになりました。
そこで、この記事ではアマガエルの冬の越し方を説明します。
また、アマガエルの越冬に必要な様々な器具についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

冬眠させるか起きた状態で冬を越すか問題

まず、アマガエル飼育初心者が冬の飼育方法について調べると、冬眠させるパターンと冬の間ケージを暖かくして冬眠させないようにするかの2パターンが見つかります。
私もいくつもサイトを見ましたが、必ずこの2つのパターンのどちらかです。
そして、いくつもカエルの飼育について記事を読んでいると冬眠させるパターンはかなり上級者しかしないことがわかりました。
なぜなら冬眠は中途半端な温度や準備でさせると冬眠中に死んでしまうことが良くあるからです。
ですので、冬眠はカエル飼育の熟練者がカエルの状態を見ながらしっかりと調整することが必要になります。
一方で、冬の間ケージを暖かくして冬眠しないように起こしておくのは、ケージの温度と湿度を調整すればいいだけなので格段に簡単です。
アマガエル飼育初心者は、冬に冬眠しないようにケージを温めるようにしてください。

どうすればアマガエルは冬眠せずに冬を越せるか

ケージ内の温度・湿度計に張り付くアマガエル

アマガエルを飼われている人はご存知だと思いますが、重要なのはケージ内の温度と湿度です。
この二つが低すぎても高すぎてもアマガエルの体調を壊してしまいます。
では、どれくらいの温度と湿度がアマガエルにとって最適なのでしょうか。
・温度…25℃±5℃
・湿度…70-80%
目安としてはこんな感じです。
私が使用しており、安くて結構性能の良い温度・湿度計はコチラです↓


爬虫類温度計 REPTI ZOO デジタル温度湿度計 爬虫類・両生類用 電子温度計湿度計 高精度 簡単に取り付け 半透明 液晶 吸盤 デジタル サーモメーター 温湿度計 (黒)

温度

特に冬場の温度は要注意です。
最低でも20℃は切らないようにしてあげてください。
寒いところにいると、見た目は特に変化が無くても食欲不振や消化不良になってしまいます。
食欲不振はある程度、把握できそうですが、消化不良はわかりにくいので注意が必要です。
アマガエルが1週間以上ウンチをしていないなどの状況で判断するしかありません。
消化不良が続くと、アマガエルのお腹の中で食べたものが腐って悪影響が出ます。

湿度

湿度に関しては、70%を超えていれば特に問題ないです。
90%などでもアマガエル自身には特に影響ありませんが、問題はカビです。
高い湿度をキープするとケージ内にカビが生える可能性があります。
カビはアマガエルにも良くありませんので見つけたらこまめに取り除いて下さい。

アマガエルの越冬にはケージ内の環境を整えることが重要

先ほど解説したように、アマガエルの飼育には温度と湿度を一定に保つ必要があります。
それぞれケージの環境を工夫することで割と簡単に狙った範囲に収めることが出来ます。
温度と湿度についてどういったものを使ってコントロールするのか紹介します。

温度

パネルヒーター

カエルを飼育されている人が最も良く使われているのが、「パネルヒーター」です。
シート状になっており、ケージの下にひいてケージ内を温めることが出来ます。
外気温を感知して、適温に温まるものと常に一定に温度のものがあります。
外気温を感知するものの場合は単体で使用することが出来ますが、常に一定のものはケージ内の気温をコントロールできませんのでサーモスタットと言って温度を感知してオンオフを制御しくれるものと一緒に使う必要があります。
いうまでもなく楽なのはパネルヒーターですので、新しく買う場合はパネルヒーターでいいかと思います。
あと、住んでいるところにもよりますが、パネルヒーターはケージの底面の半分くらいの面積のものを利用するのが良いです。
暑すぎたりした場合にアマガエルがパネルヒーターのない部分に移動できますので、完全に底面全体を温めるのはやめましょう。
ちなみに私もパネルヒーター使用しています。


みどり商会 ピタリ適温プラス 2号

遠赤外線ヒーター

こちらは人間用にもありますが、爬虫類や両生類用のものも売られています。
こちらのメリットは直接触れていなくても温まる点です。たいていの場合は、ケージのカバーに取り付けたり、カバーのさらに上部に取り付けます。
表面温度が高くなり過ぎず、直接アマガエルが触れてもやけどはしないように設計されているものもあり、非常に優れた商品です。
一昔前は保温球と言って、電球で赤外線を発生させるものが多く出回っていましたが、こちらの遠赤外線ヒーターの方が、ケガや事故の心配もなく電気代も低いので圧倒的におすすめです。
遠赤外線ヒーターに関しては、そんなに多くの種類が販売されておらず、買うなら「みどり商会 暖突」の一択です。
ちなみに私も使用しています。


みどり商会 暖突 57W L サイズ

発泡スチロール

上記の二つを併用してもケージ内の温度が中々暖かく保てない場合は、ケージの外側を発泡スチロールで覆うという手段があります。
ガラスでもプラスチックでもケージから熱が逃げてしまっているためしっかりケージ内の温度が保てないことが原因として考えられます。
そういった場合は、ケージより一回り大きい発泡スチロールにすっぽりと入れてしまうか、あるいは発泡スチロールの板で何面かを覆うだけでもかなり保温性が上がります。
ちなみに発泡スチロールの板は100円均一でもDIYコーナーなどに売っていますので、そちらを利用すれば安価に用意が出来ます。

ライト

ライトはアマガエルのケージに必須ではありません。
しかし、ケージ内に観葉植物を置いている場合には、ライトをつけていると良く育ちますし、アマガエル自身も日光浴をしますのでライトの光に当たりに来ます
さらに、冬場ではライトを当てておくとケージ内の温度が上がりやすくなるためイイコト尽くめです。蛍光灯でもLEDでもどちらでも問題ありません。
ただ、温度を上げたい場合は蛍光灯の方が、熱が発生しますので良いかもしれません。
私はたまたま使わなくなった書斎用の蛍光灯があったため、ケージ用に利用しています。

湿度

床材

ケージ内の湿度をコントロールするには床材を何にするかが一番大きな影響があります。
私もアマガエルを飼ってすぐは、小さいケージの下に砂利を敷き詰めていました。
これだとフタによって湿度がかなり左右されてしまいます。
また、すぐにアマガエルの排せつ物やエサなどによってケージが汚れてしまいますので、最低でも週に2回はケージの掃除が必要になります。
そこで、便利なのは赤玉土やソイルと言われるツブツブの土です。
これらの土は水分を多く含んでくれるため、ケージ内の湿度をしっかり保ってくれます。
それに加えて、微生物が繁殖できるため、アマガエルの排せつ物をある程度分解してくれます。
そのおかげで基本的にケージの掃除は目立つ大きなウンチを取り除くくらいしか必要なくなるのです。
さらに、土には保温効果があるため冬場にケージ内の温度が下がりにくくなります。
慣れてくれば、ケージ内をテラリウム(コケや植物を植えたりして森みたいにすること)にすればアマガエルも自然に近い状態なので非常に喜んでくれます。
最も簡易的な床材としては、キッチンペーパーを濡らして敷き詰める方法です。
この方法なら用意するのに手間はかかりませんが、アマガエルの排せつ物があるため毎日交換が必要になります。
私はケージの掃除が嫌いなので、かえってめんどくさいと感じてしまいます。
ちなみに参考までに私がケージをテラリウムにする前に使用していた床材のソイルを以下に紹介します。
ソイルの下に見える白いものは、100均で購入した軽石を入れています。


ジェックス ピュアソイル ブラック 2kg

植物

ケージ内に観葉植物を入れることで、湿度を上げることが出来ます。
ケージの床材に何らかの土を使用している場合は、そこに観葉植物を直植えしてもいいですし、小さな鉢のままでケージ内に入れて問題ありません。
どんな観葉植物をケージに入れるかですが、基本的にケージ内はアマガエルに適正な恒温多湿状態にしますので熱帯に生えているような植物をイメージして入れてあげると元気に育ちます。
また、これも先ほど少し説明しましたが床材にコケを敷き詰めることでさらに湿度を高めることが出来ます。
この方法だとフタを通気性の良いものにしてもケージ内の湿度がかなり高く保たれるためアマガエルにとっては最も理想の環境になります。
植物を直植えするときやコケを植えたい場合は、ケージの床に下から軽石→ソイル→造形用土の順に、各層1~2 cmずつ重ねていけばOKです。
最下部の軽石の層は、植物やコケに水を与えたときにケージの下に水が貯まった時に植物が根腐れしないようにする効果があります。
造形用の土は、水を加えて握ると少し水が滴るくらいにしてからケージの床面に起伏を付けたり、壁に塗ったりしてコケや植物を植えるための土台を作ります。
造形用の土もイロイロと商品がありますが、私は以下の商品を使って、一度目からうまくいったのでおすすめです。


極床 きわみどこ 造形君 4L

ケージのフタ

ケージのフタは、ケージの密閉性に影響するのでかなり重要な要素となります。
例えば、かなり密閉性の高いフタの場合は、ケージ内の温度も湿度も高い状態を維持できます。
しかし、一方で通気性が悪いためカビが発生したり、アマガエルにとってもある程度通気性が良い方が良いのであまりお勧めできません。
一方で、通気性の良いフタにした場合は、ケージ内の温度も湿度も下がってしまいますので、注意が必要です。
こまめに霧吹きでケージ内を占められるなどの対応が必要です。

アマガエルの水場

アマガエルを飼育する場合、アマガエルの体が乾いてきた時に自ら浸かれる水場を設置する必要があります。
その水場の大きさによってもケージ内の湿度が影響されます。
ケージに対して大きな水場を用意すれば、当然ながらケージ内の湿度も高くなります。
ここで注意したいのが、カエルの種類によりますが、アマガエルは樹上カエルと言って普段は木の幹などの高い場所で暮らしているため泳ぎが得意ではありません。
ですので、水場を設置する際は深さをアマガエルの体長より少し深いくらいのものにする必要があります。深い水場だと溺れて死んでしまう可能性があります。
あと、水は全般的な注意点としては、水場は毎日洗って水を交換してください。
アマガエルの飼育環境では、水にカビや雑菌などが繁殖しやすい環境になっていますので、アマガエルの病気の原因になります。
あと、ちょうどいい負荷さの水場用の器が見つからない場合は、器の底に砂利や石などを適当に入れてあげればアマガエルの足が届くのでいいですよ。

水場の大きさは結構適当です

アマガエルの飼い方の本を書きました

私は1年間アマガエルを飼って、越冬も経験しました。
飼い始めの頃はネットで検索したり、実際にイロイロなエサを捕まえてきて試しにあげてみたりと試行錯誤を繰り返しました。
今では、ほとんど人口飼料を与えるだけでたまにご褒美や機嫌が悪い時、また自然でエサが簡単に取れるときのみ生餌を与えています。
他にもケージの環境などちょっとしたコツがあります。
そういったアマガエル飼育のノウハウを一冊の本にまとめました。
Amazon Kindleの本で販売しており、Kindle Unlimitedの人なら無料でダウンロードしてお読みいただけますので、ぜひ一度手に取って読んでみてくださいね。


初心者のためのアマガエルの飼い方完全マニュアル: 初めてでも迷わない

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