はじめましてぽとしぃです。
最近、マレーシアの長期滞在ビザで一番人気であったMM2Hの申請が再開されました。
しかし、恐れていたように条件がかなりというかもう一般市民は全然手が届かないレベルに厳しくなりました。
マレーシア移住を考えていた人には大きな悲報です。
そこで、他にマレーシアで長期滞在が出来ないか調べているとMM2Hのサラワク州版=S-MM2Hなるものを見つけました。
条件はかなり限定されますが、当てはまる人はMM2Hよりも格段にはハードルが低いのでこの記事で紹介していきます。
S-MM2Hとは何か?サワラク州も簡単に紹介します
難しく考えないでください。S-MM2Hとはサラワク州のMM2Hなので頭文字をとっただけです。
問題はサラワク州はどこかですよね。
サラワク州はマレーシア本島には無くて、ボルネオ島という大きな離島の中にあるマレーシアの1つの州になります。
ボルネオ島はマレーシアの中でも有名な離島で自然豊かでショッピングもでき、イロイロな魅力がある島です。
マレーシア本島からは飛行機で1時間半ほどで着きます。
ボルネオ島はマレーシア以外にもブルネイ国やインドネシア国の領土となっている部分もあります。
州都のクチンにはインターナショナルスクールも9つあり、田舎過ぎて移住できないということは無く、程よく都会と自然が融合しています。
コロナがおさまればおそらく今後は日本人の移住者も増えると考えられます。
S-MM2Hと新MM2Hの条件を比較
今回改定された改定後のMM2Hとこれまで通り条件の変わらないS-MM2Hの条件を表で比較してみました。
あと、無犯罪証明書が必要になりますので犯罪歴がある人は申請できません。
条件 | S-MM2H(30~39歳) | S-MM2H(40~49歳) | S-MM2H(50歳以上) | 新MM2H |
申請条件 | ・子供がサラワク州の学校に通う理由がある ・帯同者が長期間サラワク州で治療しなければならない理由がある | ・30~39と同じ条件2つのうち1つ または ・サラワク州でクチンならRM600,000(約1,560万円)以上それ以外なら500,000(約1,300万円)以上の不動産投資をしている | なし | なし |
月収 | 夫婦 RM10,000 /月 (約26万円) 独身 RM7,000 /月(約18.2万円) | 左に同じ | 左に同じ | 4万RM (約100万円) |
財産 | 夫婦RM300,000(約780万円)、独身RM150,000(約390万円) | 左に同じ | 左に同じ | 150万RM (約3,800万円) |
定期預金 | 夫婦 RM15万(約390万円) 独身 RM10万(約260万円) | 左に同じ | 左に同じ | 100万RM (約2,500万円) |
年齢 | 30~39歳 | 40~49歳 | 原則50歳以上 | 35歳以上 |
滞在義務 | 15日以上/年 | 左に同じ | 左に同じ | 90日間/年 (50歳未満のみ) |
更新期間 | 5年一度のみ(最長5年+5年) | 左に同じ | 左に同じ | 5年ごと(更新可能) |
※定期預金は、ビザ取得2年目以降に不動産購入、自動車購入、医療費、子供の学費(サラワク内の教育機関)の為に一部引き出しが可能です。引き出し後も、RM180,000(夫婦)、RM90,000(単身)以上の預金額を維持する必要があります。
申請条件
申請条件に関しては、改定後のMM2Hは年齢に関係なく一律になりますが、S-MM2Hは年齢別に細かく条件が付けられます。
イメージとしては基本的に50歳以上を対象としており、それ以下の年齢の場合は何か理由が必要という感じです。
その認められている理由が申請条件になります。
まず30歳〜39歳では子供がサラワク州の学校に通う理由があるか申請者の帯同者がサラワク州で長期間治療を受ける必要がある場合のいずれかを満たす必要があります。
次に、40歳〜49歳の場合は30歳〜39歳の条件と同じ条件のうちどちらかを満たすか表に記載の金額の不動産を投資を行うかのうちいずれかを満たせばOKです。
50歳以上は特別な申請条件は特にありません。
月収と財産
これらの条件はどちらかを満たすだけで申請が出来ます。
また、前年齢で同じ条件になっています。
ただ本当かどうかはわかりませんがどちらもクリアしている方が審査に通りやすいと言われています。
月収は夫婦 RM10,000 /月 (約26万円)、独身 RM7,000 /月(約18.2万円)を超えていること。
財産は夫婦RM300,000(約780万円)、独身RM150,000(約390万円)を超えていることが条件になります。
どちらも改定後のMM2Hと比べると1/4くらいの金額のなので現実的ではあります。
定期預金
これはマレーシアの銀行に預けておかないといけないお金の額になります。
基本的にはRM300,000(夫婦)、RM150,000(独身)をサラワク州にある銀行に定期預金の形で預けます。
この定期預金は一部の条件を満たせば4割くらいまでは引き出すことも可能です。
ビザ取得2年目以降に不動産購入、自動車購入、医療費、子供の学費(サラワク内の教育機関)の為という条件で引き出しが可能です。
引き出した後も、RM180,000(夫婦)、RM90,000(独身)以上の預金額を維持する必要があります。
滞在義務
改定されたMM2Hでは、50歳以下の人に限り、年間90日以上のマレーシア滞在が必要になりました。
改定前のMM2Hは、滞在義務が全く設定されていなかったのでその点も大きなメリットとされていましたが、今回の改定で改悪されてしまいました。
S-MM2Hに関しては30歳以上のすべての条件で年間15日以上のサラワク州での滞在が義務付けられています。
しかし、居住するのはサラワク州に限定されていないため、マレーシア本島に住んでいても問題ありません。
年に15日の長めの旅行を一回サラワク州ですれば条件的にはクリアできます。
更新期間
もしかすると一番のデメリットかもしれません。
S-MM2Hは5年間のビザが発行されます。
更新は一度のみ可能で更新後も5年間のビザとなるので最長で5年+5年の10年間になります。
これに対して、改定後のMM2Hはビザの期間が5年で更新後も5年ですが、条件させ満たしていれば5年ごとに何度でも更新できるためその点で大きく異なります。
まとめ
今回はMM2Hの取得条件がかなり厳しくなったことを受けて、代替するマレーシア長期滞在ビザの1つとして、サラワク州が独自に発行しているS-MM2Hについてご紹介しました。
若い世代の人には条件が課せられるため、クリアできる人が限られてしまう可能性がありますが、改定後のMM2Hと比較すれば条件的にはかなりハードルが低くなります。
さらに50歳上の人に関しては条件も少ないため、かなり現実的なビザになっています。
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