カエルを飼いたい人へ 種類別のケージや飼育環境について解説します

はじめましてぽとしぃです。
最近は気温もかなり暖かくなって冬眠から目覚めたカエルさんの鳴き声をよく聞くようになりました。
そこで今回は野生でもイロイロな種類がいるカエルさんですが、ペットとしてもなかなか飼いやすいので飼育にあたってのケージや環境について解説します。
この記事を読めば自分でカエルを捕まえて飼いたくなりますよ。
また、捕まえたカエルに適した環境が分かるので大切に育ててあげてくださいね。

カエルの種類

日本のその辺で捕まえられるカエルさんにもいつか種類がいます。
種類によって特徴や最適な環境が変わってきます。
まずは、どんな種類のカエルさんがいるのか把握してください。

樹上性カエル

名前の通り木や草に張り付いていることが多い種類のカエルさんです。
水中や地表にはあまりおらず、少し高さが場所を好みます。
泳ぐことは出来ますが、あまり得意ではありません。
有名な種類としてはアマガエルやモリアオガエルなどが樹上カエルに属します。
雑食性で基本的に動く虫なら何でも食べます。
しかし、甲虫は消化が悪いため便秘になったりする可能性がありますのであまりおススメできません。
私はアマガエルを飼っていますが、テントウムシを与えて時に喜んで食べましたがその後、消化が出来ずかなり苦しんでいるようでした。
2日後に無事にテントウムシがウンチとして出た後はすっかり元気になりましたが、ウンチとして出るまでの間、辛そうでかわいそうなことをしてしまいました。
好んで食べるのはハエ、コオロギ、バッタ、ミルワームなどです。
これらの生餌を食べさせるときはどうしてもカルシウムが不足してしまうので、粉末の爬虫類・両生類用のサプリを生餌にまぶして食べさせてあげてください。

地表性カエル

こちらも名前が良く性質を表していますが、地表つまり地面にいるカエルさんの種類になります。
有名な種類はヒキガエルです。エサに関しては樹上カエルと変わりません。

水棲性カエル

水棲は水の中で棲むの字の通り、水中にいるカエルさんです。
トノサマカエルは地表カエルと水棲カエルの間で半水棲カエルとも言われています。
結構水中にいるけど地面に挙がることもあるといった感じです。
日本にはいない種類ですが、最近ペットとして人気のバジェットカエルは水棲カエルに属します。
実は、他の種類のカエルはケージ内の湿度のコントロールが難しく、カビが発生したり問題も良く起きますが水棲カエルは水の中にいるので比較的飼うのが簡単な種類になります。
初心者には良いかもしれません。

地中性カエル

地中カエルは普段、土の中にもぐっており、あまり姿を見せてくれません。
日本に野生ではいないようですが、最近ペットとして流行しているアメフクラガエルやベルツノガエルがこの種類に属します。
基本的に土の中にいるため、初心者が飼うには少し難易度が高いです。
よく土を飼える覚悟があるかと言われています。
しかし、その愛らしい見た目からファンが急激に増えています。
エサとなるコオロギなどを土の上に乗せると振動を感じ取って土から出てエサを食べます。

カエルさんの種類別ケージの環境

水棲性カエルのケージ環境

水棲カエルは普段から水の中にいるため、水がためられるケージが必要になります。
プラケースやガラスのものなどは好みで問題ありません。市販されている虫かごでも大丈夫です。注意点は野生では水棲カエルはごく浅い水深のところに住んでいます。
そのため、水深をカエルさんが立ち上がった時に顔が出せる程度にする必要があります。
それ以上水深が深いと体調を崩してしまいます。

水深を調整するためにケージ内に何か足場になるものを沈めるときは熱帯魚用の物を使用すればカエルさんへの影響が無いので安心です。
また、冬場は水温が下がってしまうため、水中にサーモスタット付きの水中ヒーターの取り付けが必要になります。
ヒーターはカエルさんが直接触れてヤケドないようにカバーも取り付けてくださいね。
あと、水はこまめに入れ替えを行う必要がありますが、水道水は塩素を抜いてから使用してください。今は水道水に混ぜるだけですぐに塩素を中和してくれる薬剤が売られていますので、非常に便利です。

必要なものリスト
・ケージ(水が貯められるもの)
・水深を調整するもの
・サーモスタット付き水中ヒーター
・塩素中和剤
・水草
※以下はおススメになります。参考までにどうぞ。

地表性および樹上性カエルのケージ環境

地表カエルと樹上カエルは基本的には同じ環境を作ってあげれば問題ありません。
ケージはプラスチックやガラス製で湿度を高い状態で換気は出来る必要があります
そのため、フタが通気性の良いものかあるいはケージの上ではなく、手前が開くタイプのケージも使いやすいです。
水棲カエルとは違い、床材を何にするのかから考える必要があります。
最も手軽なものはキッチンペーパーです。
しかし、キッチンペーパーを床材として使用する場合、湿度をコントロールしにくいことと、ほぼ毎日キッチンペーパーを新しいものに変える必要があります。
理由はカエルさんがおしっこをして、そのおしっこが分解されずにアンモニアがケージ内に充満するとカエルさんに悪影響(最悪の場合、死にます)を与えるからです。
毎日、ケージを掃除するのは大変なので、床材に土を使用するのが良いと思います。
床材が土なら土に住む微生物がカエルさんのおしっこを分解してくれるので、ケージの掃除は基本的に必要ありません。
見つけたフンを取り除くくらいで半年くらいは土を変えなくても問題ありません。
次に、カエルさんが隠れる場所が必要です。
ケージ内に植物を入れてあげると隠れたり昇ったりできるうえ、湿度も高く維持しやすくなるのでおすすめです。
冬場は温度も下がり過ぎると冬眠してしまいますので、パネルヒーターや遠赤外線ヒーターで温めてあげる必要があります
初心者が冬眠させてしまうと、準備不足で冬眠して起きるはずの時期にそのまま起きてこず死んでしまうことが良くあります。
パネルヒーターはケージの下か側面につけて使用しますが。
全面ではなく、面積の半分くらいを覆うようにすれば、カエルさんが暖かさを自分で調整します。
湿度は75~85%を目安にして、温度は25~30℃くらいを保ってあげてください
ケージ内に湿度と温度が計れるものを設置して確認してください。
また、樹上カエルは高いところに上りたがりますので、他のカエルに比べて高さのあるケージを用意してあげると喜びます。

必要なものリスト
・ケージ(湿度がコントロールしやすいフタの物)
・床材(土が良い:有機物を含む)
・パネルヒーター
・遠赤外線ヒーター
・温度、湿度計
・植物
※以下はおススメになります。参考までにどうぞ。


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地中性カエルのケージ環境

地中カエルは土の中にいるため、ケージ内に結構な深さになるように(カエルさんの3倍くらい)土を入れる必要があります。
また、土の湿度がかなり重要になりますので初心者には結構ハードルが高いかもしれません。
黒土と腐葉土を混ぜて柔らかく潜ることが出来る土にする方法が良く使われているようです。
土が湿り過ぎてもダメ、乾燥しすぎてもダメなので、ケージの場所ごとに土の湿り具合を変えてあげるとカエルさん自身が好みの湿り具合の場所に行くのでおススメの方法です。
土の温度もコントロールしないといけませんが、土は熱がこもりやすいため注意が必要です。
温度コントロールは通常、パネルヒーターで行います。

必要なものリスト
・ケージ(湿度がコントロールしやすいフタの物)
・床材(土が良い:有機物を含む)
・パネルヒーター
・遠赤外線ヒーター
・温度、湿度計
・植物

ケージ環境の注意点

カビ

床材をペーパータオル以外の土にしたり、ケージ内をビバリウム化などして植物やコケを生やすなどするとカビが発生しやすくなります。
少しくらいならカエルさんへの影響はないみたいですが、あまり良くないのでカビを見つけたらその都度取り除いてください。
ケージ内は高い湿度を維持しないといけませんが、通気性は良い状態にしてください。
なかなか難しいと思うかもしれませんが、1日に最低朝晩の二回霧吹きなどでケージ内を湿らせてあげてください。
また、ケージのフタは通気性の良いものを使用してください。
ケージを買った時に付属しているフタが通気性の悪いものである場合がありますので、その時は代わりになるもので代用してください。
私は園芸用の「鉢底ネット」を切って、フタとして使用しています。

水換え

カエルさんを飼っていると急に死んでしまうことがたまにあるようです。
その原因は多くの場合、水場の水質が悪くて知らず知らずのうちにカエルさんが病気になっていることがあります。
水棲カエルの場合はケージ内に水を溜めているのでもちろんですが、その他のカエルさんの種類でもケージ内にカエルさんが水に浸かれるようにカエルさんの身長くらいの浅い水場を用意してください。
そうすることでカエルさんが自分で乾燥してきたと感じたら水場に浸かることが出来ます。
ケージ内の全て水はこまめに換える必要があります。
水棲カエル以外のカエルさんの場合はケージ内に小さな水場を設けますが、これは毎日変えてあげてください。
水棲カエルのケージ内の水も3日に一回は換えるようにしてください。

全ての環境のケージ内で起こり得ることですが、小さな虫が発生することがあります
大体はカエルさんには害がないコナダニやトビムシであることが多いです。
これらの虫の発生の原因は自然から採ってきた植物をケージに入れることで一緒に入ってきて繁殖することです。
可愛いのでついつい自然に生えている植物やコケなどを採って来てケージの土に植えてしまいますが、これが原因で虫が発生します。
自然から採ってきた場合は、土を良く洗い落し、できれば植物を2~3日水の中に浸けておくと虫が窒息して出て行ってくれます。
また一番無難なのは自然から採ってくるのではなくネット通販などで販売されている植物などを購入して使用するのが良いです。
トビムシが発生してしまった場合の対処方法は別の記事にまとめていますので気になる人は併せて読んでくださいね。

トビムシの駆除方法教えます! おススメ市販薬剤やペットへの影響についても解説

アマガエルの飼い方の本を書きました

私は1年間アマガエルを飼って、越冬も経験しました。
飼い始めの頃はネットで検索したり、実際にイロイロなエサを捕まえてきて試しにあげてみたりと試行錯誤を繰り返しました。
今では、ほとんど人口飼料を与えるだけでたまにご褒美や機嫌が悪い時、また自然でエサが簡単に取れるときのみ生餌を与えています。
他にもケージの環境などちょっとしたコツがあります。
そういったアマガエル飼育のノウハウを一冊の本にまとめました。
Amazon Kindleの本で販売しており、Kindle Unlimitedの人なら無料でダウンロードしてお読みいただけますので、ぜひ一度手に取って読んでみてくださいね。


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