年金だけでマレーシア移住するにはどのビザがイイのか? 元長期滞在者が解説します

はじめましてぽとすぃです。

ここ数年、日本から移住したい国1位を維持し続けているマレーシアがよくメディアに取り上げられています。
移住することで日本より豊かに暮らせると住居や物価などイロイロと説明されています。
しかし、実際に移住するとなるとマレーシアで働くか、リタイアされている方は年金で移住することになります。
そこでおととしから去年にかけて1年間マレーシアで働きながら滞在した私が年金で移住する際の条件に付いて、どういったビザで滞在すればよいかまとめましたので、ぜひ参考にしてくださいね。

働かない場合 

MM2H

このビザはマレーシア・マイ・セカンド・ホームの略で、最長10年間の滞在が可能なビザです。
滞在期間中は何度でも他の国と行き来することができるビザなので日本が恋しくなったり、他の国へ旅行に行くのも自由です。
また、家族で移住場合でも家族のうち1人だけこのビザを取得すれば他の方は、家族である証明をするだけです。
移民局の許可が取れればさらに滞在期間を延長することもできますので、実質的には永住権に近いものがあります。
しかし、このビザには申請条件が定められており、クリアしないと許可がおりません。
申請は個人でも可能ですが非常に大変なため、代行業者を使う方が多いです。
なお、代行業者に申請を依頼する場合は15~20万円の費用が掛かります。
以下に申請する際に満たす必要がある条件と個人で申請する際に必要となるものを記載します。

条件

・50歳以上の場合

〇最低35万リンギット(約945万円)以上の財産証明

〇月額1万リンギット(約27万円)以上の収入証明又は年金証明

・50歳未満の場合

〇最低50万リンギット(約1,350万円)以上の財産証明

〇月額1万リンギット(約27万円)以上の収入証明

*RM(リンギット):マレーシアの通貨、1RMで大体25~27円

必要書類

カバーレター、代表者の経歴書、MM2H申請用紙、IM12フォーム原本1部・コピー2部、パスポート写真4枚、パスポート全ページコピー、健康に関する自己申告書、結婚証明書(配偶者が同行する場合)、出生証明書(21歳未満の独身の子供が同行する場合)、財務に関する書類(過去3ヶ月分の残高証明/証券会社発行の評価額記載の持リスト、チェックリスト、財務書類に関する開示承諾書、無犯罪証明書(MM2H申請書を持参し、県警本部で発行してもらう)、在籍確認承諾書(申告した勤務先や給与額が正当であるという宣誓書)

学生ビザ

学生ビザの場合、申請は学校側が行うので手続きが非常に楽です。
必要書類を学校に提出してあとは待つのみになります。
しかし、目的は基本的に留学になりますので、最長で1年間になります。
延長の申請をすればさらに1年間、通算で2年間はマレーシアに滞在することが出来ます。
また、少しだけ働きたい方は週に20時間までの就労が認められています。
参考までに以下に必要書類を記載しておきます。

必要書類

パスポートの全ページコピー、パスポートの写真、最終学歴の成績証明書と卒業証明書(英文)、健康診断結果

観光ビザ

観光ビザは特に何も申請せずにマレーシアへ入国した際に発行されるものです。
その場合、パスポートの残存日数が6か月以上必要ですが、90日間の観光目的の滞在が認められます。
また、観光が目的での入国なので、入国時に出国用の航空券を持っている必要があります。
長期滞在を考えている方が入国する際には忘れがちなので、事前に準備しておきましょう。
出国先はどこでも良いため、近隣の国への安価な出国用航空券だけ買っておけば問題ありません。
シンガポ-ルやタイなどはマレーシアから近いので、片道の航空券なら千円ちょっとで手に入れることが出来ます。
長期滞在や移住する際に観光ビザはなかなか厳しいですが、無理ではありません。観光ビザが切れる前に更新すればイイのです。
観光ビザはどこの国にでもいいのでマレーシアから一度出国するとすぐに帰国しても更新されて、再度90日間の観光ビザを発行してくれます。
ですので、90日に一度、シンガポ-ルやタイなどの近隣国に出国して、また、マレーシアに戻れば問題ありません。
ただし、前回のビザの抹消に1~2日かかる場合があるので、マレーシアから出国して48時間時間以上あけてから再入国するようにしてください。
また、観光ビザなので出入国審査のときは目的は観光と言ってください。

働く場合

就労ビザ

マレーシアで働く場合に発行されるビザで、種類も6種類くらいありますがここでは一番一般的な就労ビザとあわせて取得できる家族ビザのみ紹介させて頂きます。

・Employment Pass

マレーシアで最も一般的な就労ビザです。給与や役職によって滞在できる期間はまちまちです。申請は働く会社側が行うので必要な書類を会社に提出するだけです。2年更新となっていて出入国が自由なので利便性は高いです。

・Dependent Pass

駐在員の雇用パス取得後に家族はこのパスを申請し、取得することが出来ます。滞在日数は駐在員に依存します。

まとめ

年金でマレーシアへ移住する際の条件についてご説明してきましたがいかがだったでしょうか。
マレーシアに移住されている方が多い理由には、ビザの取得が他の国より簡単であることが大きな要因に挙げられています。
この記事を読んで自身の合う条件を見つけて頂ければと思います。
最後に、私から移住前のアドバイスをさせていただくなら、まずは移住したい国に観光などで行ってみてください。
下見無しで移住されて、現地の食べ物や気候などが合わずに帰国する方もいらっしゃいます。
ぜひ下見がてら観光をして自分に合うかどうか確かめてから移住を具体的に進めてくださいね。
あと、本気でマレーシア移住を考えて方向けに税金について書いた記事もありますので、興味がある方はあわせて読んでみてくださいね。

マレーシア移住すると税金はどうなる?日本との比較もします

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