はじめましてぽとしぃです。
マレーシア移住を考えたことがある人なら聞いたことはあるMM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)という長期滞在ビザ。
このMM2Hは条件が他の東南アジア諸国と比べて緩く、移住するために重宝されてきました。
以前から、いつか条件が厳しくなるんじゃないかと言われてていましたが、コロナでいったん申請することが出来なくなりました。
そして、申請再開と同時に新条件になり、かなり厳しくなってしまったようです。
本記事では、以前とどう変わったか、また、それでもマレーシア移住したい場合はどうするかなどを解説します。
改定前のMM2Hと改定後MM2Hの条件を比較
主な変更点を以下の表に簡単にまとめました。
以前のMM2Hは年齢によって条件が異なっているので、以前の条件二つと今回発表された新条件の3つを列挙しています。
条件 | 改定後 | 改定前 50歳未満 | 改定前 50歳以上 |
月収 | 4万RM (約100万円) | 1万RM (約25万円) | 1万RM (約25万円) |
資産 | 150万RM (約3,800万円) | 50万RM (約1,250万円) | 35万RM (約875万円) |
定期預金 | 100万RM (約2,500万円) | 30万RM (約750万円) | 15万RM (約375万円) |
手続きの費用 | 5,000RM (約12,5万円) | なし | なし |
ビザ代金 | 500RM/年 (1,3万円) | 90RM/年 (2,250円) | 90RM/年 (2,250円) |
年齢 | 35歳以上 | 20歳以上 | 50歳以上 |
受入れ人数 | 人口の1%未満 | なし | なし |
滞在義務 | 90日間 (50歳未満のみ) | なし | なし |
月収
月収については説明不要でそのままかと思いますが、改定前は現実味のある金額設定でしたが、改定後は100万円の月収が求められており、かなり厳しいです。
しかも、日本国内に居ながらならまだしも、マレーシアに移住しても月収100万円を維持できる人はさらに限られてくるのではないでしょうか。
資産
次に資産ですが、こちらも改定前と比べると大幅に増額されました。
3,800万円の資産証明が必要ですからかなり厳しいです。
ただし、この資産には現金以外の持ち家や株式なども含まれます。
とはいっても、この額は。。。
定期預金
定期預金の項目はマレーシアの銀行に預ける必要がある金額になります。
先ほどの資産の中から2,500万円分はマレーシアの銀行に定期預金として預ける必要があるようです。
MM2H手続き費用
さらに改定前は必要なかったビザの手続きに費用がかかるようにありました。
こちらは申請時に一度きりですが、ボディブローのようにこういった費用の積み重ねがさらに厳しいです。
ビザのパス代金
ビザの手続き費用とは別に、ビザの年間パス発給時に必要になる費用も1,3万円ですがかかってきます。
年齢
また、改定前は条件さえクリアしていれば20歳から申請出来ましたが、この改定で35歳以上でない申請ができなくなってしまいました。
20代から移住を考えていた人にはかなりの悲報になります。
マレーシア国内での滞在義務
最後にこれまでは全くなかったマレーシアでの滞在義務も新たに付け加えられました。
改定前は一切滞在日数がないため、MM2Hを取得して他の国で遊んだり、日本で暮らしていて気が向いたときだけ行く人もいました。
しかし、今回の改定でマレーシア在住日数が年間合計90日以上であることが義務付けられました。
マレーシア移住するためにはどのビザを選ぶか
これまではMM2Hが他の東南アジア諸国と比べても圧倒的に簡単に取得出来て、内容もかなりのメリットがありました。
なので、多くの人がMM2Hを取得してマレーシア移住を実現してきました。
しかし、ここにきて恐れていたかなりの条件悪化によってこれまでマレーシアで暮らしていた人まで次回の更新時からは改定後の条件が適応されるため帰国を余儀なくされる人も出てくるみたいです。
そこで、今後マレーシア移住を考えている人はどのビザを取得して移住するので良いか選択肢を考えてみました。
MM2H
今回、改定されてしまい現実的には我々一般庶民が取得するのはかなり困難になってしまったMM2H。
それでも、収入と資産に余裕がある人は申請が再開したことは朗報です。
年収1,200万円以上で資産も4,000万円を超えている人はやはりMM2H取得してのマレーシア移住が良いと思います。
ただし、この条件をクリアできるなら他の国でもビザを取得できますので真の意味でマレーシア好きな人はどうぞ。
就労ビザ
普通の人でマレーシア移住をすぐにしたい場合は、就労ビザが最も現実的なのではないでしょうか。
マレーシア現地で働かないといけませんが、コールセンターなどなら英語が話せなくても日本人の仕事はまだまだあります。
一般社員なら2年間滞在できるビザで出入国も自由なのでかなり有難いです。
詳しい情報が知りたい人はコチラの記事で書いていますので参考にまでにどうぞ。
マレーシアに移住するならどのビザがイイの? 元長期滞在者が種類と取得条件を解説します
S-MM2H(サラワク州のMM2H)
このビザはあまり聞き慣れない人も多いのではないかと思います。
簡単に言うと、マレーシアのボルネオ島にあるサラワク州が発行しているMM2Hです。
コロナ中も申請が滞ることなく受け付けられています。
また、改定前のMM2Hよりも条件のハードルは一部の人にとっては低いです。
その一部の人に当たるのが30~39歳の人でお子さんがいる家庭です。
この条件に当てはまり、ボルネオ島で観光ビザ(ビザなし)お子さんが進学するか、療養(入院や通院)する場合は収入や資産のハードルがかなり下がります。
また、年齢が40~59歳の場合は約1,500万円の不動産投資をすればあとは資産証明および収入証明で移住が可能になります。
なかなか条件に合う人は少ないかもしれませんが、改定後のMM2Hと比べれば格段に低いハードルになりますので一度考えてみるのもイイかもしれません。
また、このS-MM2Hは、1年に2週間だけサラワク州に滞在すれば、あとはマレーシア国内のどこに住んでもOKなのでそのあたりもかなり魅力的です。
こちらはまとめた記事がまだ無いので、今後できるだけ早く記事を書きます。
ビザなし(観光ビザ)
マレーシアにビザを特に何も発行せずに入国しようとすると入国審査のところで観光ビザが発行されます。
基本的に日本人は90日間の観光ビザが発行されます。
つまり、なにもビザを持たない状態でマレーシア移住すると90日間に一回出国する必要があります。
この出国は別に日本に帰国する必要はありません。
なので、マレーシアの隣国であるシンガポールやタイに出国するのもアリです。
それなら航空券もLCCなら片道1,500円程度でありますので現実的にも可能です。
ただし、コロナが完全に収まってからでないと厳しいかと思います。
おまけ:マレーシアに近いタイなら楽にビザが取得できる
ここまでマレーシア移住をゴリ押しで進めてきた筆者ですが、今回のMM2H改定を受けて、少し心が揺らいでいます。
最終的にはマレーシア移住をする予定ですが、マレーシア移住前にもっと簡単に移住できる「タイ」への移住を視野に入れ始めています。
理由は至ってシンプルで長期滞在ビザの取得が簡単だからです。
最近になってSNSで発見した「タイランドエリートビザ」がかなり良い内容だったのでここで少し紹介したいと思います。
このビザ期間などの条件によりいくつかのビザに分かれていますが簡単に言うとお金でタイの長期滞在ビザが購入できてしまうということです。
しかも、発行に関わっているのは怪しい企業などではなくタイの政府観光庁が直営する国営企業なのでいわばタイ国公認なのでその点も安心です。
気になる金額ですが、最も安いものだと約200万円で5年間、自由にタイに滞在、出入国が出来ます。
しかも、他にわずらわしい条件はナシです。
最もコスパが良いビザは約330万円で20年間滞在できるものもあります。
これらのビザは他にも多くの特典があり、リムジンでの無料送迎や、タイでの口座開設ができたり、タイへの入国時にVIP扱いになります。
また、どうしてもマレーシアで住みたいならタイランドエリートビザを取得しておいて、マレーシアを拠点にタイに出国するのも一つの方法かもしれません。
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