マレーシア移住するとき、子供の学校はどうする? 日本人学校かインターナショナルスクールを比較

マレーシア移住を考えたとき、子供がいる家庭では進学先が大きな悩みの種になります。
幸いにもマレーシアはアジアでもインターナショナルスクールが充実している国として有名です。
そこで、この記事ではマレーシア移住したときに子供さんの進学先となり得る日本人学校やインターナショナルスクールについてまとめました。

マレーシアの日本人学校とは

日本の文部科学省が管轄している在外教育施設で、企業の駐在員の人などが海外出張で海外に滞在する際、その子供が日本語で日本と同じレベルの教育を継続的に受けられるようになっています。
また、卒業すれば、日本国内で卒業した場合と同じ資格を得られます。
日本の教員免許を持っていて日本人学校を希望する教師が選抜され、2年間という期間限定で派遣されます。
そのため、優秀でやる気のある教師が多く、通っている子供も優秀な駐在員や外交官の子供多いです。
日本の平均的な学校よりも良い教育環境が整っていることが多いそうです。
また、インターナショナルスクールは日本の学校とは異なるカリキュラムや年数ですが、日本人学校はその点も日本と同じなので安心です。

マレーシアの日本人学校への入学条件

マレーシアで日本人学校に入学するには以下の3点を満たす必要があります。
・長期滞在ビザを所有していること
・通学する学校がある地域の日本人会員である保護者の子供であること
・子供が日本国籍を持っていること
子供さんを連れていく場合、両親どちらかの長期滞在ビザの家族ビザを取得してから、就学希望申請(Permit to study)を行う必要があります。ビザに関してはこちらの記事で解説していますので、気にかる人は併せて読んでみてくださいね。

マレーシアの日本人学校の学費

初年度にかかる費用は入学金の23万円を含めて、およそ76万円ほどかかると言われます。
毎月の学費は3万5千円ほどなので初年度以外は入学金が無いため金額はグッと下がることになります。
アジア圏でもマレーシアの学費は10位になっているため、金額的には安いほうではあると思ます。

マレーシアにある日本人学校

マレーシアには4つの日本人学校があります。
地域別になっており、マレーシア本島には首都クアラルンプールとシンガポールと隣接するジョホールバルにあります。
ほかに、観光地として有名な離島であるペナン島、ボルネオ島のコタキナバルにも日本人学校があります。

在マレーシア日本国大使館付属クアラルンプール日本人会日本人学校
Webサイト:http://www.jskl.edu.my/index.html

在マレーシア日本国大使館付属ジョホールバル日本人学校
Webサイト:http://www.johor.kiramori.net

ペナン日本人学校
Webサイト:http://www.mypjs.com

コタキナバル日本人学校
Webサイト:http://www.sabah.edu.my/kjs/

マレーシアのインターナショナルスクールとは

アメリカ式・英国式・国際バカロレア式など、国際的な教育システムでマレーシア国内で学ぶ移住外国人の子供のための学校です。
日本人の子供がマレーシアに移住する場合は、インターナショナルスクールに入ることが多いようです。
マレーシアでは、インターナショナルスクールが数多く存在しており、首都クアラルンプール近郊だけでも30校以上あります。
原則英語で授業が行われ、卒業すれば、日本も含む世界の大学の入学資格を得ることができます。
インターナショナルスクールのニーズは年々増えており、特にアジアでは毎年何百という学校が開校されています。
また、カリキュラムは大きく上記の3つが主流になっていますので以下に詳細を説明をします。

マレーシアのインターナショナルスクールの英国式カリキュラム

1 プライマリー(6年間)
2 セカンダリー(5年間)
3 Aレベルコース(1.5年間)またはファンデーションコース(1年)
プライマリーは日本の小学校、セカンダリーが中高に相当しますので5年間と日本より1年短くなります。
その後、トップ大学を目指す成績優秀者は、Aレベルと言われる1.5年間の特進コースへ進みます。
マレーシアのインターナショナルスクールの中で80%が英国式になっており、一番メジャーなカリキュラムです。
義務教育終了資格「IGCSE」(※英国の「GCSE」の国際バージョン)の卒業試験が16歳時に設けられています。
この試験で、約70科目の中から、必須となる英語、数学、理科などを最低5科目で平均点以上を取ることが必須なので、”Secondary”期間は試験勉強に費やされます。
注意としては、卒業資格「IGCSE」と大学受験資格は別モノです。

マレーシアのインターナショナルスクールの国際バカロレア

1 PYP-Primary Years Programme(初等教育プログラム、6年間)
2 MYP-Middle Years Programme(中等教育プログラム、5年間)
3 DP-Diploma Programme(ディプロマ資格プログラム、2年間)
マレーシアではまだ少数派ですが、世界的な評価の高まりを背景に増加傾向にあります。
小学校からIBを採用する「IB一貫」の学校や、基本は米国式や英国式でありながら、最終2年のIBディプロマのコースのみ提供する学校もあります。
「世界に貢献する人材」を育成するために考案さらた国際教育プログラムです。
卒業試験は、全ての期間終了後(18才時点)のみです。
最終的に高学歴を目指すため、試験勉強に注力する英国式カリキュラムとは違い、問題解決能力、社会とのつながり、コミュニケーションなどに重点を置いています。
そのため英語での議論が必須になっているので、高い言語力が要求されます。
ディプロマの卒業試験は、小論文のような記述式の問題で、世界全体で見ても合格者は40%未満とかなり狭き門となっています。

マレーシアのインターナショナルスクールの米国式カリキュラム

1 Elementary School(小学部、6年間or5年間)
2 Middle School(中等部、3年間or4年間)
3 High School(高等部、3年間)
米国式とは言え、高等部の最終2年でIBディプロマを提供する学校もあります。
米国カリキュラムを採用している学校は意外に少なく、クアラルンプール圏では数校のみとなっています。

マレーシアのインターナショナルスクールで必要な英語力

いろいろなネット上の体験談を見ると、英語力0からでも半年程度で授業内容を大まかに理解できるようにはなれる場合が多いようです。
とはいえ、個人差によってかなり違いが出てしまいますので、実際にはじめてみないと何ともわかりません。
また、英語力が全くない生徒に対しては、補習クラス(ESL:English as Second Language)があったり、学齢より低いクラスに編入することで柔軟に対応可能な学校もあるようで、もちろん、英語力が追いつけば、飛び級試験で進級(アップグレード)することも可能です。
まずは、当たって砕けろくらいの気持ちで試してみるしかないですね。

マレーシアのインターナショナルスクールの探し方

マレーシアにはインターナショナルスクールはクアラルンプールだけでも40校くらいあるみたいなので、意外とたくさんあります。
インターネットで調べてみるとヒットしますので、まずはネット情報から確認することになります。
ちなみに、イロイロとマレーシアに関する代行を行っている業者のサイトなどで分かりやすくインターナショナルスクールについてまとられていたりするので、参考にするのもいいかもしれません。
こことかも結構イロイロと乗っています。→

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マレーシアのインターナショナルスクールの学費

マレーシアのインターナショナルスクールの学費はハッキリ言ってピンキリです。一番安い価格帯のところは年間50万円程度のところもあります。高いところだと年間150万円程度になりますので、100万円の差があります。もちろん場所や、教育体制にもよりますので最適の場所を探すのはなかなかの苦労が必要かと思います。かなり多くのインターナショナルスクールをまとめてくれているサイトがありましたので、以下に乗せておきますので参考にしてくださいね。

【学費別】クアラルンプールインターナショナルスクール一覧 | マレーシア・ジョホールバルへの移住のことならIKI LINKS
クアラルンプールのインターナショナルスクールの一覧になります。カリキュラム、学費、生徒数、英語サポートの有無、地図情報などを掲載しています。本ページでクアラルンプールのインターナショナルスクールの概要がすべてわかります。学校の比較にご覧ください。

まとめ

マレーシア移住するときにこどもさんがいる場合、学校はかなり大きな課題になると思います。
時間をかけて情報収集をして、こどもさんにあった学校に行かせてあげてください。
もっと言うなら、いざ行ってみたら全然合わないことも考えられますので、途中から別の学校に変わるなど柔軟な対応も必要になるかも知れません。
幸いにも、マレーシアは移住している日本人が多いため、情報もある程度揃っていますので、そういう意味でも他の国に比べてマレーシアは移住に向いていると考えられます。
その他にもマレーシア移住に関する記事を書いていますので、気になる人は見てみてくださいね。

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