年金だけでマレーシア移住するには? 条件やメリットを解説します

はじめましてぽとしぃです。
突然ですが、引退後に海外移住したいと考えたことはありませんか?私は今すぐにでも以前1年間滞在していたマレーシアに移住したいと思っています。
マレーシアはなんと14年連続で日本人が移住したい国No.1に選ばれている国なんです。
温暖な気候で治安はよく、物価は安くて親日国なので日本人には天国です。
そこで、引退して老後に年金だけでマレーシア移住が可能なのかについてこの記事で解説したいと思います。

マレーシア移住しても年金は受け取れるか

結論から言うと、問題なく受け取ることが出来ます。マレーシアの長期滞在ビザにあたるMM2Hの条件に年金の受給額が入って居るくらいなので確実にもらえますよね。ただし、移住する前にいくつか手続きを行う必要があります。以下にマレーシア(海外)で年金を受け取るために必要な手続きについて簡単にまとめました。

  1. 移住前に市町村に「海外転出届」を提出
  2. 日本年金機構に「年金の支払を受ける者に関する事項」を提出
  3. 日本年金機構に「租税条約に関する届出書」を提出
  4. 日本年金機構に「現況届」を提出

移住前に市町村に「海外転出届」を提出

海外転出届は年金受給に直接関係ありませんが、その他の手続きで海外にいることが日本の国に伝わっています。
そのため、後々めんどくさいことになることを避けるために提出しておくことをおススメします。
これを提出しないと日本に住んでいることになることになるため、住民税や市民税を支払う必要が出てくるのでそうならないようにも提出してください。

「年金の支払を受ける者に関する事項」を提出

2の「年金の支払を受ける者に関する事項」は住所変更と振込口座の届け出がひとつなったもので、海外送金先を確認するために必要な書類です。
これを提出しておかないと日本の口座に振り込まれますので何かと不便になります。

「租税条約に関する届出書」を提出

3の租税条約に関する届出書は日本で課税された年金にさらにマレーシアで二重課税をかけられるのを防止するためのものです。
日本では、老齢年金に所得税が課税されて源泉徴収されているので、何も手続きしないと移住先でも課税されることになり、二重に課税されてしまいます。

「現況届」を提出

4の現況届は不正受給防止のために年金受給者の現状を確認するためのもので、年に1回送られてきます。
これが届いたら、マレーシアにある日本領事館で誕生月を含めた最新6か月以内に発行してもらった「在留証明書」を同封して、年金事務所に送付しましょう。
もし、提出しないと命の綱である年金が止められてしまう可能性があるので、誕生月の月末までに必ず送くってくださいね。

マレーシア移住するにはどのくらいお金が必要か

年金だけでマレーシア移住したいと考えられている人は引退されている人あるいは引退が近い人が多いと思います。数年前に話題になった老後2,000万円問題は解決されたでしょうか。
引退後にマレーシア移住を考える場合、ビザは長期滞在ビザの取得が現実的であると思います。マレーシアの長期滞在ビザであるMM2Hを取得するには50歳以上の人には以下の条件を満たす必要があります。

・最低35万RMの財産証明

・1万RM/月以上の給与または年金による収入の証明

・仮承認後は15万RMをマレーシアの金融機関に預けるか、1万RM/月以上の年金証明

RMはリンギットと言って、マレーシアの通貨です。
1RM=27円くらいなので、35万RMは大体1,000万円になります。
ですので、貯金が1,000万円以下の場合は長期滞在ビザが取得できません。
次に1万RM/月以上=27万円の収入証明が必要になります。
最後は2つから選択することが出来ます。
一つはマレーシアの金融機関におよそ400万円の定期預金をする、もう一つが27万円/月以上の年金収入による証明を行う必要があります。
これらのどれかができない場合、他のビザでマレーシア移住することになります。
貯金はクリアできる人が多いですが、月々27万円以上の収入が厳しい人も多いようです。
リタイアしていて給与ではなく、年金の収入で申請する場合は、その他に不動産所得や配当所得などの他の所得を合算することができます。
正直なところこのビザを取得できる人はマレーシア移住しても問題なく生活できると考えられます。
マレーシア移住したときにかかる生活費について別の記事にまとめており、1人で85,000円ほど2人で150,000円ほどあれば節約せずに暮らしていけます。

マレーシア移住すると生活費はどのくらいかかる? 9個の項目別に紹介します

リタイア後に年金でマレーシア移住するメリット

年金でマレーシア移住をしたときに得られるメリットは金銭面を含めていくつかあります。それぞれ項目別に紹介します。

マレーシアの銀行預金は金利が良い

マレーシアの銀行預金についてくる金利は現在、バブル時の日本とほぼ同等になっています。
銀行にもよって違いはありますが、おおむね普通預金で3%、定期預金で5%ほどが預金金利としてもらえます
これはバブル時の一番いい時の日本と変わらないくらい高い水準です。
また、今の日本の預金金利と比較すると、日本が0.002%程度なのでその差は1,500倍です
マレーシアの長期滞在ビザMM2Hを取得するためにはマレーシアの銀行に最低400万円預けないといけませんが、その金利は20万円です。
資金に余裕がある人はもっとマレーシアの銀行に預けることをおススメします。
銀行預金なので、他の投資などとは違い元本割れなどのリスクが全くありません。
最悪のことを想定しても金利が悪くなってあまりもらえないだけなのでリスクがないんです。
例えばですが、2人暮らしで生活費は15万円/月なので1年では180万円になります。
5%で金利180万円をもらうには3,600万円です。
要するに、資金に余裕があるひとはマレーシアの銀行に定期預金で3,600万円を預けると毎年銀行の預金金利で180万円もらえますので、お金が減らないことになります。

マレーシアは税金がタダ

マレーシアは実は石油産出国で、国民の税金を大部分が石油による収益でまかなっています。
そのため消費税・住民税が一切かかりません。
これは海外からの移住者も同じでこれらの税金が0%なんです。
日本で住んでいれば、税金だけでもかなりのお金を支払うことになりますので、その点でもマレーシアに住めば支出を抑えることが出来ます。
さらに、相続税についても相続する側、される側がどちらもマレーシアに10年以上住んでいた場合はこれまた0%です。
だからお金持ちは海外に居住を移してしまうんですね。ちなみに日本の像族税だと金額にもよりますが、最大で55%を支払わなければいけませんのでバカバカしいですよね。

マレーシアでは新しいことの連続でボケない

あたり前かもしれませんが、よほど海外移住が慣れていない限りはイロイロと新しいことをしないといけないです。
ビザの申請に始まり、銀行の口座開設なども必要です。
もちろん、移住してはじめのうちだけで申請が一通り終われば落ち着いて生活が出来ます。
日常生活でも新しい発見や出会いが多いと思います。
買い物1つでも、日本には無い店舗があったり、商品があります。
また、公用語が英語なので何かと英語に触れる機会が多いです。
マレーシア移住には、海外旅行ができるレベルで十分生活は出来ますが、否応なしに毎日英語に触れます。
マレーシア移住すれば、毎日刺激が足りないことは無いと思います。
他にもマレーシア移住するメリットはたくさんありますので、興味がある人は別にまとめた記事を参照してくださいね。

【実体験】マレーシア移住の魅力とは? 9項目紹介します

マレーシア移住のメリット・デメリットは何? 1年滞在した私がそれぞれ10個と8個教えます

リタイア後に年金でマレーシア移住するデメリット

メリットの最後に紹介した部分が、デメリットになり得ると思います。
マレーシア移住すると新しい事の連続ですが、それが楽しいと感じる人と面倒くさいとか大変と感じる人がいると思います。
後者の場合は、日常生活が負担になってくるのでしんどいと感じるはずです。
あとは、マレーシアは熱帯なので年中気温が高いです。
あたたかいところが好きな人には天国ですが、そうでない人は体力的にツライです。
まぁ、あたたかいところが好きでないとマレーシアに移住しようとは思わないでしょうけど。
他にも食事が合わないことやイスラム文化に慣れないなどが考えられますので、まずはいきなり移住せずに長めの旅行に行って自分にマレーシアが合うのか確認することが大切だと思います。
もう少し詳細にマレーシア移住のデメリットや失敗談については別の記事でまとめていますので興味がある人は併せて読んでくださいね。

【実録】マレーシア移住で失敗する人 条件を6個説明します

マレーシア移住のメリット・デメリットは何? 1年滞在した私がそれぞれ10個と8個教えます

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