マレーシア移住のメリット・デメリットは何? 1年滞在した私がそれぞれ10個と8個教えます

はじめましてぽとすぃです。
直近10年で日本人が最も移住したい国No.1に輝き続けるマレーシア。
実際にマレーシアへ旅行や出張などで行ったことはありますか。
行ったことが無いけど、今後行ってみたい方、本気で移住を考えている方にマレーシア移住のメリット・デメリットをお伝えします。
ちなみに、私はおととしから昨年にかけて1年間マレーシアに住んで仕事をしていましたので、マレーシアについて自分自身でイロイロな経験をしました。
わたしが得た情報を皆さんのお役に立てていただければと思います。

マレーシア、ボルネオ島の離島

マレーシア移住のメリット

地震・台風がない

近年、日本では地震や台風で大きな被害が頻繁に出ていますよね。
私はマレーシア移住前に大阪に住んでいたのですが、台風で家の近所の電柱が倒れるわ、関空の連絡橋は壊れるわと怖い思いをしました。
しかし、マレーシアでは地震が起こる心配はありませんし、台風も通過することはほぼありません。
実際に私が滞在した一年間でも台風は来ませんでした。
災害が多い日本では考えられ無いので、マレーシア移住において一番のメリットだと感じました。

温暖な気候

一年を通して最高気温は30℃ちょっとで最低気温は20℃ちょっとです。
ホントに常夏で一年中泳ぐことができます。
降水量は一年を通して多いですが、乾季もあって、乾季はあまり雨は降りません。
また、雨季でも日本の梅雨のように一日中雨が降るわけではなく、止んでいる時間帯もあります。
一方で、乾季でも熱帯特有のスコールが降りますので、雨具は必ず携帯することをおすすめします。

急なスコールでモール内で待期する人々

親日国

マレーシアは親日で、日本人であることを伝えるとほとんどの方が「日本が好き」と言ってくれ、どこから来たのとか言ってみたいとか会話が弾みます。
マレーシア人は性格が穏やかで優しい方が多いので、日本での喧騒を忘れるにはイイ国だと思います。

公用語が英語

マレーシア人はマレ-語と英語を話します。マレーシア人はインド系・中国系・マレ-系が居るので、インド系と中国系の方はさらに母国語も話せるのでトリリンガルの方が多くいます。
マレーシア人の英語は、お世辞にもキレイな英語ではありませんが、日常会話が通じないほどではないので、カタコトの英語が話せれば問題ありません。
マレ-語でありがとうを意味する「テリマカシ-」だけ覚えていれば、喜んでもらえますよ。

物価が安い

日本に比べれば物価は安いですが、近年目まぐるしく発展しており物価も伴って上昇しています。
マレーシアで特に物価の安さを感じられるのは、コンドミニアムの家賃・タクシー代・高級ホテルの宿泊費です。
コンドミニアムは24時間セキュリティ付きで2LDK100m2以上、プ-ル、ジム、テニスコートなどが付いた部屋で家賃9万円くらいでした。
タクシーは安全面からGrabとゆうアプリで配車しなければいけませんが、1時間くらい走って3000円しないくらいの価格です。
生活費についてはこちらの記事に詳しく書いているので、よければ参考にしてください。

マレーシア移住にかかる費用について
マレーシア移住すると生活費はどのくらいかかる? 9個の項目別に紹介します

ホテルも五つ星でクアラルンプールでの観光地ど真ん中のスイートルームで30,000円前後で泊まることが出来ます。
こちらも詳しく知りたい方はこちらの記事を読んで下さい。
元長期滞在者がおすすめするマレーシア、クアラルンプール近郊のラグジュアリーホテル4選

銀行の金利がかなり良い

マレーシアの銀行別の預金金利

皆さん、日本では近年銀行に預金しておいて年間何%の金利がもらえるか知っていますか。
メガバンクと言われる銀行はほとんどが0,002%しか金利が付きません。
計算してみると100万円預けたとすると、1年で20円しか増えないんです。
これでは実質0と言っても過言ではないですよね。ところが、マレーシアでは現在進行形で経済成長の真っただ中なのでなんと1年で3%程度も金利が付くのです。
ということは、100万円預けたとすると、1年で3万円も増えるんです。
日本の金利とザックリ比較するとその差は1,500倍です。
例えばですが、仕事を引退してからマレーシアに移住する人も少なくありませんが、マレーシアの銀行に2,000万円預けたとすると金利が3%なので1年で60万円は増えてくれます。
また、ここで金利を3%としているのは普通預金で1年の金利ですので、定期預金などにすると5%くらいにはなります。
もう少し運用できる資産が大きければ、マレーシアでの生活費は補えてしまえるくらいです。
ちなみに現在のマレーシアの金利はバブル時の日本と同じくらいです。
これはかなりのメリットですよね。
この他にもマレーシアは日本に比べて税金がかなり安いです。
例えば、住民税・消費税はタダなんです。
マレーシアに移住したときの税金についてまとめた記事も別にありますので気になる人は併せて読んでくださいね。

マレーシアに移住すると税金はどうなる? 日本との差やお得なところを元長期滞在者が解説します

食べ物が美味しい

マレーシアのモールに入っているはなまるうどん

公用語のところで少し触れましたが、マレーシアは多民族国家でマレーシア人・中国系マレーシア人・インド系マレーシア人が1/3ずつ混在しています。
そのため、飲食店もマレー料理、中国料理、インド料理と多様な料理が存在します。
それぞれに美味しいのですが、こういった多文化の地域はそれぞれの文化が融合され昇華されてより良いものが生まれる傾向にあり、まさにマレーシアの料理はその一つではないかと思います。
しかも、物価が安いため現地の人向けの格安のお店から海外旅行者向けの高級店まで幅広い価格帯からお店を選ぶことが出来ます。
最近では日本料理も人気でぞくぞくと新しいお店が出来ています。
和食やお寿司や、ラーメン店などマレーシアでは日本の飲食店はかなり流行っています。
ちなみに小籠包が有名な鼎泰豊もマレーシアならあちこちにお店があり、いつでも並ばずに食べることが出来ます。
マレーシアで食べておくべきご飯についてまとめた記事もありますので余暇あたらどうぞ。

ハズレなしのマレーシア料理といえばこれ! 元長期滞在者が勧めるグルメメニュー10品

東南アジアへのアクセスが良い

マレーシアは日本から7時間くらい掛かりますが、東南アジアのちょうど真ん中くらいに位置しています。
そのため例えばタイのプ-ケットまでなら1時間30分、インドネシアのバリ島までは3時間と東南アジアへはすぐに行くことが出来ます。
また、LCCのエアアジアはマレーシアの会社で、クアラルンプール国際空港の半分がエアアジアの航空機の離発着に使用されています。
ですので、エアアジアを使って海外旅行する際にマレーシア発だとかなり多くの便から選ぶことが出来ます。
マレーシア移住された際はぜひ、東南アジアをイロイロ回られることをおすすめします。
私がマレーシアに滞在していた時に行った東南アジアの国でよかったトコロを書いた記事がありますので、そちらもチェックしてくださいね。

東南アジア旅行のおすすめ国

赤色の部分がマレーシア、左がクアラルンプールを含む本島、右が自然豊かなボルネオ島

比較的治安が良い

マレーシアは東南アジアの中ではかなり治安がイイです。
私も1年間滞在しており、仕事仲間が100人ほどいましたが犯罪に遭ったのは5人くらいひったくりにあったくらいでした。
私自身は一切なにも被害に遭いませんでしたので、海外であることを常に意識して生活していれば問題ないと思います。

多民族国家である

まず、マレーシアに着いたときに思うことは「イロイロな民族の方がいるなぁ」だと思います。
日本は島国ですので、日本人ばっかりですがマレーシアではインド系マレーシア人、中国系マレーシア人、マレ-系マレーシア人の3つの人種が主に暮らしています。
インド系の方は肌の色が結構黒いので、私はマレーシアに結構多くのインド人がいるんだなと感じました。
また、イスラム教が一番多いため町のあちこちにモスクがあったり、女性はヒジャブとゆう髪を隠す布を被っている方がおおくいます。
こういった多民族が暮らす環境に日本人は慣れていないので、そういった環境を経験するイイ機会だと思います。

マレーシア、ボルネオ島の屋台街、イスラム系や中華系などの人たち

マレーシア移住のデメリット

日本より治安が悪い

メリットでは比較的治安がイイと挙げたのにどっちやねんと言われそうですが…。
備えあれば憂いなしです。
日本と同じ感覚で生活したり、マレーシア生活が慣れてきた頃に被害に遭うことが多いので、海外にいることを絶対に忘れずに行動するように強く意識してください。

豚肉料理が少なく、お酒が高い

先ほど少し触れましたが、マレーシアはイスラム教国家になりますので、生活にも根付いています。
イスラム教では豚肉を食べませんし、お酒も飲みません。
ですから、豚肉を扱っていない飲食店(ハラルと言います)やお酒の金額設定が高いことがよくあります。
しかし、少し探せば韓国料理店が多くありますので、韓国料理店では豚肉も扱っているところがほとんどです。
他にもマレーシアには美味しい料理がイロイロとありますので、気になる方は下の記事も読んでみてくださいね。

失敗しないマレーシア料理10選

クアラルンプール郊外の韓国料理店

病院が信頼できない

この点に関しましてはマレーシアで働いていた時の同僚の実体験ですが、例えば風邪をひいて病院に行った同僚が、病状を伝えて薬を数種類処方してもらいましたが、薬を飲んでも一向に治らないので薬を調べてみたところ、すべて痛み止めだったことがありました。
これが一人なら偶然の可能性もありますが、別の病院に行った別の同僚も同じことをされたそうで、何例かありましたのでやはり病院は日本と比べるまでもないレベルなのだと痛感しました。
ぜひ、マレーシアで病院に受診される際は薬をよく確認してから服用するようにおすすめします。

仕事が遅く、テキトー

マレーシア人は非常に温厚で優しい性格なのですが、仕事に関してもスピード感が無く、かなりテキトーな部分があります。
例えば、重要な書類をなくしたり、時間の予約に全然間に合わなかったりします。
実際に私も、自分の借りたコンドミニアムの部屋にインターネットを繋ごうと業者に予約していましたが、何度も全然時間通りに来なかったので、結局はあきらめて店頭で契約できるポケットWifiを契約しました。
ですので、どうしてもしてほしい仕事などがある場合はこちらから何度も連絡を取る必要があります。

ヘイズ(大気汚染)が発生する

マレーシアでは「ヘイズ」と呼ばれる大気汚染が、乾季の間に酷くなりマスクなしでは外出できないくらいの場合もあります。
原因はインドネシアでの焼き畑農業や森林火災・パ-ムヤシのプランテーション農場確保のための森林焼却です。
これらが原因の煙霧がモンス-ン(季節風)に乗って運ばれてきます。
結構ヘイズは厄介で、起こる時期や規模などが毎年違いますので、自身が旅行に行く直前にネットなどで調べるくらいしか対策が取れません。

デング熱が怖い

デング熱と言われる蚊を媒体にする感染症にマレーシアでかかる恐れがあります。
今のところワクチンなどで予防することはできませんので、できるだけ長袖を着ておくことや虫よけスプレーなどで対策することが精一杯の対策です。
デング熱の症状について少し詳しく説明すると、潜伏期間が1週間程度で高熱・頭痛・関節痛・嘔吐などがあります。
まれに重症化することもありますので可能な限りの対策をしておきましょう。
症例が多い時期は雨季になりますのでその点も考えて予定を立てるのもいいかもしれません。

食べ物が体に合わない場合がある

マレーシアは非常に暖かい国ですので、食べ物も土地に合った味付けになっています。
東南アジアによくあることですが、飲み物は大体すべてとても甘いですし、味付けも日本ではないレベルの辛さのものが多いです。
また、油を使った料理が多いため胃腸を壊してします日本人は少なくありません。
そういった食べ物の違いからだんだん体調を崩していく方が多いので、外食するときは意識して油の少ない店を選んだり、自炊すれば自分で味もコントロールできるので良いかと思います。

イスラム教に慣れていない

マレーシアは多民族国家で、イスラム教徒が非常に多い国です。
ですので、街のあちこちにモスクがありますし、ヒジャブを被った女性が多いです。
また、豚肉が手に入りにくかったり、ラマダンがあったりとイスラム教と生活は切り離せません。
特に関与せずに暮らすことはできますが、少しずつ慣れて知っておくことは必要になりますので、マレーシアへの移住を考えているなら頭に入れておくようにしてください。

マレーシア、マラッカの水上モスク

まとめ

マレーシアへ移住することのメリット・デメリットを挙げましたがいかがだったでしょうか。
私自身は1年間暮らして日本に帰国しましたが、今でもマレーシアで暮らしたいと思っています。
メリットもデメリットもちろんありますが、実際に経験してみないとわからない部分も多いと思います。
もし、本気でマレーシアへの移住を考えているとしたらまずは長めの旅行に行って下見をするのが一番効果的だと思います。
ぜひ無理なく楽しいマレーシア生活を送ってくださいね。

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